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定点医療機関で新型コロナサーベイランス、三重で試行

レポート 2020年10月10日 (土)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は10月9日、厚生科学審議会感染症部会(部会長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)で、定点医療機関による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のサーベイランスを三重県で試行していることを報告した。地域ごとに発熱患者らの検査結果を公表することで、COVID-19の検査前確率の目安となるかを検証する。地元医師会などの協力が得られれば他県にも広げたい考えだ(資料は厚労省のホームページ)。 部会の委員でもある国立病院機構三重病院臨床研究部長の谷口清州氏を中心とする研究班が、2020年度の厚生労働科学研究として、三重県内のインフルエンザ定点医療機関(72カ所)の協力を得て実施中だ。COVID-19やインフルエンザの感染状況は三重県のホームページで、地域ごとに公表している。 三重県の定点医療機関は第40週以降、インフルエンザ様疾患(ILI)患者だけではなく、COVID-19様疾患(CLI)患者も報告。ILI、CLIのいずれかの患者は、インフルエンザと新型コロナウイルスの両方の検査を受けることになる。ILIは突然の発症・高熱・上気道炎症状・全身倦怠感等の全身症状、CLIはILI以外の上...