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「ブレスト・アウェアネス」を目指した20年 - 福田護・認定NPO法人乳房健康研究会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年10月23日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

乳がんに関する正しい情報の発信をはじめ、早期発見のための環境づくりを目的に2000年5月に発足した乳房健康研究会が、今年20周年を迎えた。この11月3日には記念事業をWEB開催する。 当初は任意団体、NPO法人、その後に認定NPO法人に発展。今では多くが知るようになった乳がんの疾患啓発の象徴である「ピンクリボン」の認知を高めたのも、本研究会の貢献によるところが大きい。 2000年の設立時から本研究会に関与し、現在は理事長を務める福田護氏(聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック院長)に、20年間の歩みと今後の展望をお聞きした(2020年10月6日にインタビュー。全2回の連載)。 ――20年前、乳房健康研究会を発足されたのは、どんな経緯からでしょうか。 私は外科医です。世界的に見れば、外科医が早期発見に関心を持つことは決してポピュラーではなかったかもしれません。しかし、私は2001年に設立された日本乳癌検診学会の設立メンバーであり、同学会の事務局を大学の自分の研究室に置き、その運営にも関わってきました。 しかし、乳がんの早期発見には、医療者だけで...