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乳がん死の目標「2030年までに1万人に」- 福田護・認定NPO法人乳房健康研究会理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年10月26日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【福田護・認定NPO法人乳房健康研究会理事長に聞く】 Vol.1 「ブレスト・アウェアネス」を目指した20年 Vol.2 乳がん死の目標「2030年までに1万人に」 ――2018年からは、「がん教育プロジェクト」をスタートされています。 2016年12月、がん対策基本法が改正され、「がん教育の推進」が決まりました。それを踏まえ、第3期がん対策推進基本計画(2017~2022 年度)において、「国は、全国での実施状況を把握した上で、地域の実情に応じて、外部講師の活用体制を整備し、がん教育の充実に努める」方針が打ち出されました。そこで研究会でも、文部科学省のガイドラインに準拠した教材を作り、ピンクリボンアドバイザーを学校に派遣するプロジェクトを始めたのです。 乳房健康研究会理事長の福田護氏。 第2期が「横へのつながり」であれば、がん教育への関与を始めた第3期は「次の世代への広がり」を進めた時期に当たると言えます。新型コロナウイルス感染症で今年はストップしていましたが、再びこの10月から再開しています。 中学生と高校生が対象で、乳がんに限らず、がん全般についての教育を担当します。教材に基づき...