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全国の実効再生産数「1を上回る」アドバイザリーボード

レポート 2020年10月14日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所長)は10月13日、第10回会合を開き、全国の実効再生産数が「直近で1を上回る水準となっており、留意が必要」とし、注意を呼びかけた。各地の人出が増加したと指摘される9月の4連休の後、北海道、埼玉県、沖縄県などで感染者数が増加している一方、都市部でも増加していない地域もあるため、クラスターの発生状況などの分析を今後進める(資料は、厚労省のホームページ)。 (アドバイザリーボードの資料) 非公開で行われた会合の後、取材に応じた脇田座長は、全国の感染状況について「横ばいと言うよりも漸増ということが当てはまる。ただし、各地域を見ると、連休の後に増えているところ、下がっているところがある」と述べ、地域によってバラツキが見られるとした。社会経済活動の活発化による人出の増加と感染者数の関係については、「パラレルには分析ができていない。必ずしも相関しなくなってきており、さらに分析する必要があるという議論があった」と説明。「(全国的に)はっきり増加に転じたというわけではない」とも強調した。 国立感染症研究所感染...