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オンライン診療「安全性と信頼性の担保が必須条件」、中川日医会長

レポート 2020年10月14日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は10月14日の定例記者会見で、オンライン診療について、「安全性と信頼性が必須条件であり、有効性も担保される必要がある」と強調し、かかりつけ医やかかりつけ医機能を基軸として進めていくべきとの考えを表明した。「初めての診療の場合、患者も、医師も非常に不安だというのは共通の認識だろう。かかりつけ医を基軸として安全性、信頼性を担保することが自然の流れになることを期待している」(中川会長)。 中川会長は、10月8日の「3大臣合意」によっても、日医のオンライン診療に関するスタンスは変わらないとし、従来の会見で述べていた通り、「解決困難な要因によって、医療機関へのアクセスが制限されている場合に、適切にオンライン診療で対面診療を補完するべき」と述べ、「利便性のみを優先したオンライン診療の推進は、医療の質の低下につながりかねない」と釘を刺した(『初診オンライン診療は「有事での緊急対応」、中川日医会長』を参照)。 会見する日本医師会会長の中川俊男氏 その上で、「3大臣合意」で、「安全性と信頼性」という言葉が入ったことは評価しているとも述べ、対面診療と同等のものを追求していく必要...