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大学病院「累積損益が拡大」、AJMC7月経営調査

レポート 2020年10月15日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(AJMC、会長:湯澤由紀夫・藤田医科大学病院長)は10月14日、「新型コロナウイルス感染症に関する大学病院の経営状況調査」の7月分の結果を発表した。7月に入り収支状況は幾分回復してはいるが、大幅な収益減は変わらず、4月以降の累積損益は拡大しているとして、「大学病院の機能回復・維持のための一層の財政支援を強く要望する」としている。 調査は9月10日から9月18日にかけて43の国立大学病院、分院1を含む9の公立大学病院、分院55を含む86の私立大学病院、計138病院に対して国立大学病院長会議と日本私立医科大学協会の協力を得て実施した。毎月公表しているデータの修正も行った。 7月は全病院の医業収入が前年同月比3.4%減、96億6400万円減の2177億3700万円。6月の前年同月比4.15%減よりは改善しているが、医業費用の減少は前年に対し500万円にとどまり、医業収益は前年同月比96億59万円減、医業利益率はマイナス3.5%とやや改善。4月から7月にかけての4カ月の医業収益の累計額は、2019年が65億200万円の黒字だったのに対して2020年は814億100万円の...