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【フランス便り】フランスの9都市、再びロック・ダウンへ

オピニオン 2020年10月16日 (金)  奥田七峰子(日本医師会総合政策研究機構フランス駐在研究員)

10月14日夜、フランスのエマニュエル・マクロン大統領はテレビで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、2回目のロック・ダウンを発表しました。 今週の土曜日(10月17日)0時から12月1日までの6週間、パリ、リヨン、マルセイユ、グルノーブル、ルーアン、リール、トゥルーズ、モンペリエ、サント・エチエンヌの国内9つの都市で、夜の21時から翌朝6時までのロック・ダウンになります。エッセンシャル・ワーカー以外の人の外出は無論禁止ですが、家の中での集まりも6人までに制限されました。 オリヴィエ・ヴェラン保健大臣はICU機能同等ベッドを1万2000増床したと夏に発表していたはずですが、ベッドは増やせても人が足らず、最も避けたかったロック・ダウン措置に、時間・地域でゾーニングした上で踏み切ります。 毎週140万件以上のPCRテストを実施し、1日当たり2万〜3万件の陽性者数を出しつつも、感染が20〜40代の若者の間だけで抑えられているうちは看過してきた政府でしたが、徐々に65歳以上の間での陽性率・ICU占床率・死亡者数※(文末を参照)が上昇し、そこに加えて、第1波以降、看護師...