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相模原中央病院「報道過熱で風評被害」、政府WGで報告

レポート 2020年10月19日 (月)  星野桃代(m3.com編集部)

政府は10月16日、新型コロナウイルス感染症対策分科会の下に設置している「偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ(WG)」の第3回会合を開き、医療従事者や福祉関係者、大規模クラスターの発生した高校などからの報告を基に議論をした。医療従事者からは神奈川県の相模原中央病院が資料を提出し、日本で初めて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡した患者が当初入院していたことから風評被害を受け、一時は医療崩壊に至ったとして詳細な事例を報告した (資料は内閣府のホームページ、相模原中央病院提出資料)。 相模原中央病院は、市中でCOVID-19が拡大し始めていた2月中旬に、国内で初めて死亡した感染者が当初入院していた病院として実名報道された。この患者を受け持った看護師1人と他の入院患者3人がCOVID-19に感染していると判明したため、行政の指導を受けて感染確認事実と外来休診の情報をホームページに掲載したところ、報道機関が殺到。病院外観の航空写真とともにトップニュースで取り上げられた。その後も相模原中央病院に関する報道は連日続き、病院全体や職員全員がCOVID-19に感染している...