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東京の「7密」、新型コロナで露呈 - 邉見公雄・全自病名誉会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年10月25日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応に当たった医師、医療者ら医療・介護の現場からの報告などを盛り込んだ『新型コロナウイルスとの闘い 現場医師120日の記録』(PHPエディターズ・グループ)が、8月に上梓された。第1波の政治や社会の動きを整理し、それらの事実の整理から浮かび上がる論点なども掲載している。NPO法人地域医療・介護研究会JAPANとヘルスケア・システム研究所(いずれも京都市中京区)の共著だ。 呼びかけ人は、全国自治体病院協議会名誉会長で、NPO法人の理事長を務める邉見公雄氏。長年培った人脈を生かして、COVID-19に第一線で対応した医療者らの声を集めた。邉見氏に本書を上梓した狙いとともに、COVID-19をめぐる医療界や政府のさまざまな動きや受け止めなどをお聞きした(2020年10月12日にインタビュー。全3回の連載)。 ――最初に、新型コロナの政府等の対応の受け止めをお聞きします。 最も露呈したのは、東京の「7密」の問題。「3密」でもあかんのに、7密です。政・官・財・報・法・教・皇の「7密」。 政・官・財は、政治、行政、経済。これが、日本の一番強いトライアング...