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医学生の9割、コロナ禍で臨床実習に制限、医学連調査

レポート 2020年10月20日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

全日本医学生自治会連合は10月20日、全国31大学の医学生1082人から回答を得た「医学生の声を届ける!コロナ時代の意識と生活の実態調査」の分析速報を公表した。臨床実習を履修する学生のうち、前期のうちに実習が全面的に再開していると回答したのは約1割にとどまり、9割近くが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で実習に何らかの制限を受けていたことが明らかになった。制限されているのは「患者への問診」が76.0%と最多で、回診への参加や病棟への立ち入りなどが続き、COVID-19による医療現場への負担が医学生の教育にも影響を与えている実態が浮き彫りとなった。医学生からは「このまま卒業するのはかなり不安」などの声が上がっている(結果全文は、医学連のホームページ)。 調査は、医学連がコロナ禍で苦しむ医学生の声を社会へ届けようと企画し、8月10日から9月30日までインターネットで回答を集めた。回答者1082人のうち、国公立大が86.6%、私大が13.4%だった。学年は、全学年に及ぶ。 病棟での臨床実習を再開していると回答した183人に、経験できなくなっていることを複数回答で尋ねたところ、...