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女子医大のプロポフォール事件、麻酔科医6人を業過致死容疑で書類送検へ

レポート 2020年10月21日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学病院で2014年2月、小児の鎮静には禁忌のプロポフォールを鎮静に使用、嚢胞状リンパ管腫の2歳10カ月の男児が手術後に死亡した事故で、警視庁は10月21日午後にも、医師6人を業務上過失致死容疑で書類送検する。当該手術は耳鼻咽喉科が担当したが、書類送検されるのはICUで術後管理にあたった麻酔科医6人(追記:21日午後に書類送検された)。 本事故で損害賠償を求めた民事裁判で、男児の両親の代理人弁護士を務める貞友義典氏は、m3.comの取材に対し、「ようやく書類送検にこぎつけたという気持ちだ。ただし、まだ送検の段階であり、今後の起訴や裁判の判断を待ちたい」とコメント。その上で、「警視庁は本当に、丁寧かつ慎重に捜査をしたと感謝している」と語った。「書類送検されると聞いている麻酔科医6人のうち3人は、民事裁判では提訴していない。私たちが知らない実態を警視庁は把握しているのだろう」(貞友弁護士)。 遺族は、2014年5月に業務上過失致死罪に当たるとして被害届を提出。さらに2015年2月には麻酔科医ら5人を傷害致死罪で、刑事告訴していた(『女子医大の医師ら5人、遺族が傷害致死罪で告訴』...