日本のコロナ対策「バランスの悪さが目立つ」-医師・医療経済ジャーナリストの森田洋之氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2020年10月24日 (土)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之氏がこのほど、『日本の医療の不都合な真実 コロナ禍で見えた「世界最高レベルの医療」の裏側』(幻冬舎新書)を上梓した。「世界一病床が多い日本で、なぜ病院がすぐにパンクするのか?」という問題意識のもと、日本の新型コロナウイルス感染症対策への評価、医療提供体制の問題点などを解説している。森田氏が考える「日本の医療の不都合な真実」、そして理想の医療を実践するため「無借金開業」に至った理由を聞いた(2020年10月9日にインタビュー、全3回の連載)。 ――今回の『日本の医療の不都合な真実 コロナ禍で見えた「世界最高レベルの医療」の裏側』はどのような経緯で出版に至ったのでしょうか。後書きには「2020年7月から8月にかけて書いた」とあります。 実は1年ぐらい前にもうちょっと医療経済的な内容で幻冬舎に企画書を出していたのですが、医療経済だけがテーマだと売れないだろうということでボツになっていました。他のアプローチがないかを考えていたりもしましたが、このような状況になり、新型コロナについて僕が発信をしているのを幻冬舎の担当さんが見てくれて、「新型コロナに絡めながら...
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