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武漢チャーター機対応、院内外の不安払拭に奔走、亀田総合・細川医師

レポート 2020年10月22日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

亀田総合病院(千葉県鴨川市)感染症科部長の細川直登氏はオンラインで開催された第61回日本臨床ウイルス学会の特別企画「COVID-19―19人の専門家からのアップデート」で、2020年1~2月に中国・武漢からチャーター機で帰国した邦人らへの対応について講演。未知の感染症への不安が広がる中での対応を振り返り、「リスク評価ができないとついついゼロリスクを求めてしまうので、ゼロリスクではないけど、許容範囲内であると理解してもらうことが重要だ。安全を確保し、安心を提供するのが専門家の大きな役割の一つだ」とリスクコミュニケーションの重要性を説いた。 鴨川市役所での説明会の様子(講演資料より) 職員・患者・市民から懸念、説明に追われる 亀田総合病院は1月29日以降、隣接する勝浦市内のホテルに到着した武漢からの帰国者の健康観察に当たったほか、1月30日には陽性が判明した2人の帰国者の入院を受け入れた。 細川氏は一連の経緯やホテル・院内での感染拡大防止策について説明した上で、「実は周囲の社会的状況への対応も必要になった」と、国内外から注目を集めていた当時の状況を振り返った。 武漢からの帰国者を受け入れた...