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入院・重症者数「直近では増加に」、アドバイザリーボード

レポート 2020年10月22日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所長)は10月22日、第11回会合を開き、全国の感染状況について「ほぼ横ばいから微増傾向となっている」との見解を取りまとめた。先週開かれた前回会合や分科会では、全国的な増減に関する評価を示していなかったが、9月下旬以降の実効再生産数が1を超えて推移していることから、感染者数が下げ止まらない状況に警鐘を鳴らした格好だ。入院者数や重症者数についても「直近では増加」との文言が加わった(資料は厚労省のホームページ)。 感染状況などを巡り意見が交わされたアドバイザリーボード 厚労省のまとめによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院者数は、10月7日時点の2979人から、10月14日時点では3064人とやや増えた。このうち東京都が1146人を占めた。取りまとめられた見解では「8月下旬以降減少傾向となっていたが、直近では増加に転じている」と評価した。受入確保病床に対する入院者数の割合も沖縄県で36.5%、東京都で28.7%などと、一部地域で高水準となっている。 重症者数は10月7日時点の...