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医師国試「出題範囲絞るべき」、改善検討部会

レポート 2020年10月23日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

医道審議会医師分科会医師国家試験改善検討部会(部会長:中谷晴昭・千葉大学理事・副学長)は10月23日の第2回会議で報告書案について議論し、出題する疾患を厳選したり、単純な知識を問う領域を除外したりするなどして臨床実習での経験を評価する内容に絞るよう見直すなどの内容を了承した。同日出た意見を基に部会長一任で多少の修正を加え、来年度に医師国家試験出題基準改定部会で具体的な出題基準を策定、問題作成と周知の期間を経て2022年2月実施予定の第117回医師国試から適用される見通し(資料は厚労省のホームぺージ)。 厚労省は第2回会議を2019年度中に開催して結論を出し、2021年2月実施予定の第116回国試での適用を目指す予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に拡大によりスケジュールに遅れが生じていた。 2018年実施の第112回から、問題数を500問から400問に減らし、試験日程も3日間から2日間に短縮したことについては「著しい信頼性の低下は認めなかった」として維持する。 コンピュータ制の導入に関しては「最終的な到達目標としては、臨床実習前の共用試験CBT と同様に、個々の受...