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次なる10年、「果実が実る時」- 中村清吾・昭和大乳腺外科教授に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年10月28日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【中村清吾・昭和大乳腺外科教授に聞く】 Vol.1 昭和大乳がん手術、10年で10倍に増加 Vol.2 次なる10年、「果実が実る時」 Vol.3 乳房健康研究会シンポ、乳がん検診の進化探る ――手術件数が約10倍に増えたとのことですが、それを担う医師はどのくらい増えたのでしょうか。今、毎年何人くらい入局されるのですか。 2020年度の入局は6人。2021年度も4、5人の予定です。医学部4年生の時に臨床実習で乳腺外科を回る。卒業して2年間は初期臨床研修。診療科を選ぶのはそれからですが、まずは基本領域の専門研修を始める。従って、私が2010年に昭和大に赴任して最初の数年間は他大学出身者がほとんどで、ようやくここ数年、昭和大の卒業生が入局するようになりました。 昭和大乳腺外科教授の中村清吾氏(提供:中村氏) ――乳腺外科は、外科専門医のサブスペシャルティ領域という位置付けで、連動研修も認められています。 乳腺外科はサブスペシャルティですが、きちんと全身を管理できる力を付けてから、乳腺外科に入るべきだと考えています。乳腺外科は「乳腺しか診ない」と思われているかもしれませんが、再発は骨、あるい...