医療機関クラスター「職員の休憩室、リハビリ」に注意、分科会で報告
レポート
2020年10月24日 (土)
小川洋輔(m3.com編集部)
政府は10月23日、新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)の第12回会合で、各自治体へのヒアリングに基づくクラスターの分析結果を報告した。医療機関では、入院患者と家族の面会やリハビリテーション時に感染が広がることが多いとして、各施設での感染対策にあたるリーダーの育成や専門家による早期介入の重要性を指摘した。分科会はクラスターが起きやすい「5つの場面」を取りまとめ、これまでの3密などに加えて、職場での休憩時間など「場面の切り替わり」で気の緩みが生じやすいとして、注意を呼びかけた(資料は内閣官房のホームページ)。 記者会見する尾身会長 分科会事務局は10月15日から21日にかけて、尾身会長や西村康稔経済再生担当相らの同席の下、全国の12自治体からクラスターの発生状況や対応策についてヒアリングを実施。クラスターが発生しやすい場面として、接待を伴う飲食店、ナイトクラブ・ダンスクラブ・ライブハウス、演劇、会食、昼カラオケ、学生の懇親会、高齢者等の福祉施設・在宅サービス、医療機関など14パターンを例示した。 このうち、医療機関については、面会に来た家族により...
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