オンライン初診「原則として反対」日病

日本病院会会長の相澤孝夫氏は10月26日の記者会見で、オンライン診療について「初診にどんどん使っていくのはなかなか難しいという判断で、広げていくことには原則反対」と述べた。10月24日の常任理事会で、現在は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に伴い特例的、時限的に認められている初診からのオンライン診療の扱いなどについて議論し、慎重な見解を明らかにした。 相澤氏は「初診に関してはやはり対面診療が原則だろう。医師の五感を使って判断していくことは、オンラインではなかなかできない」と強調。COVID-19のように感染症対策として対面接触を避ける場合や、離島・山間部などで医療機関へのアクセスが困難な場合の扱いなどは今後議論して考え方をまとめる。再診についても、「しっかりした基準に基づき安全性、質を担保していく中でやっていくのが大事で、例えば（対象疾患の） ポジティブリストを作るなど、規制をしっかりして医療を担保していくのが重要だ。便利だからということで広げるのは方向が違うのではないか」と述べた。 定額負担拡大は「診療報酬減らす狙いでは」 政府の全世代型社会保障検討会議で焦点の一つとなって...