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COVID-19陽性の妊産婦は72人、2020年1~6月

レポート 2020年10月29日 (木)  星野桃代(m3.com編集部)

日本産婦人科医会は10月21日のメディアセミナーで、全国の分娩取り扱い医療機関における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応の実態調査の結果を公表した。2020年1月から6月までの間にCOVID-19陽性の妊産婦は72人確認され、妊娠後期に重症化しやすい傾向が見られた。同医会常務理事の長谷川潤一氏(聖マリアンナ医科大学教授)は、産科でのCOVID-19対策が難しい理由として「お産はいつ始まるか読めないので、分娩直前にPCR検査をしようと思っても、タイミングを計るのが難しい。また、分娩室は室温を高く設定しているので、医療者がPPEを着用するととても暑くなる。分娩中は(妊婦が)叫ぶことが多く飛沫感染のリスクが高いが、妊婦がマスクを着用するのも大変だ」と対応の難しさを語った(資料は日本産婦人科医会のホームページ)。 調査結果を基に、同医会は(1)妊産婦の感染経路は家庭内が多く、同居者に感染者・濃厚接触者がいる場合、感染予防措置として妊婦が安全に隔離される体制の構築が必要、(2)有症状者に対するPCR検査や院内での標準予防策の確実な実施が院内感染予防に有用、(3)産科診療施設でCOV...