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レセプトの「不合理な差異」解消を議論、厚労省検討会

レポート 2020年10月31日 (土)  岩崎雅子(m3.com編集部)

社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会のレセプト審査における「不合理な差異」をどう解消するか、厚生労働省の検討会で議論が進んでいる。厚労省は10月30日、第3回審査支払機能の在り方に関する検討会(座長:菊池馨実・早稲田大学法学学術院教授)を開き、支払基金と国保連の審査委員から、差異解消のための取り組みをヒアリングした(資料は、厚労省ホームページ)。 第3回審査支払機能の在り方に関する検討会 7月17日に閣議決定された「規制改革実施計画」では、「支払機能の在り方は、2024年予定の国保総合システムの更改に向けて、審査基準の統一化、審査支払システムの整合的かつ効率的な運用を実現するための具体的工程を明らかにする」ことを2020年度中に実施するとしている。実施計画などに基づき、厚労省は9月2日に本検討会を設置、2020年度末に取りまとめを行う方針。 これまでの議論では、審査支払機関間のレセプト審査の差異について、「両機関の差異解消プロセスを明らかにする必要がある」「不合理な差異の原因を認定すべき」などの声が上がっていた。また、審査の9割の完結を目指すコンピューターチェック(CC)や...