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中川日医会長「極端な落ち込みで深刻、補正予算で手当てを」

レポート 2020年11月5日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は11月5日の定例記者会見で、診療所の経営状況、特に小児科と耳鼻咽喉科で入院外の総件数と総点数が大きく落ち込んでおり、深刻であるとして、2020年度第2次補正予算の予備費と第3次補正予算での手当てを求めていく方針を表明した。同日公表した日医の「新型コロナウイルス感染症の診療所経営への影響調査」(7~8月分)では、6月にはややマイナス幅が縮小したものの、7、8月と改善傾向が見られず、対前年同月比の総件数や総点数は、小児科で約3割、耳鼻咽喉科で約2割前後、それぞれ減少している(資料は、日医のホームページ)。 中川会長は「極端に落ち込みが大きいので、非常に深刻だ」と強調し、「特定の診療科に限って補填するのは難しいものの、どう対応するか厚生労働省にしっかりと考えてもらいたい」と要望した。 会見する日医会長の中川俊男氏 さらに新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況についても言及し、今週に入ってからは、東京都よりも北海道の方が新規感染者数の多い日が散見されることから、中川会長は「今が分岐点。人口が東京都よりも少ない北海道の感染者数が東京都を上回るのは、大変憂慮すべき事態...