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患者への傷病名公表「告知を前提に仕組み検討」

レポート 2020年11月6日 (金)  岩崎雅子(m3.com編集部)

厚生労働省は11月6日、オンラインで開催した「第5回健康・医療・介護情報利活用検討会及び第4回医療等情報利活用WG」(座長:森田朗・津田塾大学総合政策学部教授)で、オンライン資格確認等を基盤に提供される医療情報について、レセプト上の傷病名の公開は、「患者への告知を前提とし、提供の仕組みを改めて検討する」と提案した。構成員から大きな反対は出なかった(資料は、厚労省ホームページ)。 オンライン資格確認等を基盤に、保険者等から患者や医療機関に提供される医療情報は、紙で患者に交付されている診療明細書を原則とする方針だが、現在診療明細書に存在せずレセプトに存在する傷病名等の項目を患者に公開するかどうかで、構成員の中で意見が分かれていた(『マイナンバー活用の情報提供はオールオアナッシング』を参照)。 厚労省は傷病名の公開について、(1)全ての傷病名を確認可能とする、(2)疑い病名以外を確認可能とする、(3)患者への告知を前提として、改めて提供の仕組みを検討する、(4)ICD10の分類に基づき、がんや精神疾患を除いて確認可能とする──等の複数項目でメリットとデメリットを説明。その上で、(3)の「患者...