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新型コロナワクチン、高齢者に次いで基礎疾患者を優先へ

レポート 2020年11月10日 (火)  星野桃代(m3.com編集部)

厚生労働省は11月9日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(部会長:脇田隆字・国立感染症研究所長)を開き、現在開発が進められている新型コロナウイルスワクチンの接種順位は、まず医療従事者と一定の年齢以上の高齢者が最優先、 その後に一定の年齢未満で基礎疾患を有する人が続くとする提案をした。委員からは基礎疾患を有する人の把握方法などについて意見が出たものの、接種順位の基本的考え方は了承された。妊婦の接種順位に関しては、現状では治験データが少ないため、接種時点に最終判断をする方向性で一致した。厚労省は今後、接種順位の上位に位置づけるべきと考えられる基礎疾患の範囲について、関連学会に医学的観点から見た意見を求める予定だ(資料は厚労省のホームページ)。 厚労省の案では、重症化リスク・死亡リスクが特に高い高齢者にまず接種クーポンを配布、接種を開始した後、高齢者以外にも接種クーポンを配布するとしている。高齢者以外の接種クーポンを持つ人の中では基礎疾患を有する人を優先し、ワクチン供給状況を踏まえて基礎疾患のない人への接種も進める。 (2020年11月9日厚生科学審議会予防接種・ワ...