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都医、発熱対応施設「まだまだ足りない」

レポート 2020年11月11日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

東京都医師会の角田徹副会長は11月10日の定例記者会見で、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の同時流行に備えて、発熱などの症状が出た住民からの電話連絡を受け、診療と検査を行う「診療・検査医療機関」について、都内での指定が約3000施設にとどまるとして「まだまだ数が足りないと思っている。全てのかかりつけ医に指定を受けていただきたい」と訴えた。COVID-19の感染性のピークは発症前だとして「発熱者お断りや、感染症状がある方を診られないという言い方は私の感覚でいうと少しナンセンスかなということだ」とも述べ、標準的な防護によって診療時の感染を防げると強調した。尾崎治夫会長は「発熱時には、まず電話をしてから受診をしてほしい」と都民に呼びかけた(資料は都医のホームページ)。 角田副会長は、厚生労働省の通知に基づいて、ピーク時の発熱患者の検査需要が1日約6万6000件に上ると説明。1施設で10人を検査したとしても約6600施設が必要となるため、現在の指定数では不十分との認識を示した。指定が伸び悩んでいる要因として「課題として考えているのは、医療関係者自体が新型コロナに不安...