1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 世界初、唾液で新型コロナ・インフル同時検査が可能に

世界初、唾液で新型コロナ・インフル同時検査が可能に

レポート 2020年11月11日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は11月11日、唾液から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とインフルエンザウイルスA型・B型を同時に検出できるスディックスバイオテック社のPCR法によるキットの保険適用を承認した。保険点数は1350点(検体輸送が必要な場合は1800点)。年内に発売される予定の専用PCR測定機があれば約20分でPCR検査が完了するため、発熱患者への活用が期待される。汎用PCR測定機の場合は約60分。メーカーによると、唾液による新型コロナとインフルエンザの同時検査装置の開発は世界初で、専用PCR測定機は低価格での販売を目指している(資料は厚生労働省のホームページ)。 保険適用が承認された試薬の販売名は「SGNP nCoV/Flu PCR検出キット」。唾液、鼻腔拭い液、鼻咽頭拭い液のいずれかを検体として、SARS-CoV-2、インフルエンザウイルスA型・B型を同時に検出することができる。前処理として糖鎖固定化磁性ナノ粒子を利用しウイルス粒子を濃縮精製することで、PCR検査の所要時間を短縮したほか、不活化したウイルスを陰性と判定できるため、偽陽性が少...