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採用面接「国を変える男を育ててみたくないか」-志賀隆・国際医療福祉大学医学部救急医学教室教授◆Vol.2

スペシャル企画 2020年11月22日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:ありがとうございます。アメリカ人にとっても入職するのはかなり難しいメイヨー・クリニックに勤務するための努力、3つ目のポイントはなんでしょうか。 志賀:「推薦状に書いてあること」、「志望動機に書いてあること」、「履歴書に書いてあること」、そして「(面接官と)会ったときの自分」、この4つが全部同じ方向を向いていることが大事だと考えていました。面接では「私は日本の救急を変える救急医になる。私は日本を変える男だ。あなたは国を変える男を育ててみたくないか」というストーリーを提示していました。 中山:ストーリーが重要なんですね。 志賀:「日本の救急にはこのような課題があって、それを自分がアメリカで勉強することで解決する。その伝説的な男を育てたお師匠さんにあなたはならないのか」と訴えました。 中山:すごく面白いですよね。僕は、アメリカの病院はいかに自国と自分の病院に貢献できる人を採るかという視点が強いと思っていましたけど、必ずしもそうではないんですね。 志賀:もちろん救急という特殊な科だからという点もあります。来る患者さんも多国籍で、階層も多様で、レジデントに多様性が求められます。その一方で、...