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国内初のGLP-1経口薬を薬価収載へ

レポート 2020年11月11日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は11月11日、2型糖尿病に対する国内初の経口GLP-1受容体作動薬となるノボノルディスクファーマの「リベルサス錠」(セマグルチド<遺伝子組換え>)や、楽天メディカルジャパンの新薬第1号などを含む計9成分21品目の薬価を承認した。保険収載日は11月18日の予定(資料は、厚生労働省ホームページ)。 「リベルサス錠」は、これまで剤形が注射薬のみだったGLP-1受容体作動薬として国内初となる経口薬。薬価を検討した中医協・薬価専門部会の中村洋部会長(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)は、「1日1回の経口投与になることで患者のQOL改善が期待できる」と同剤の新規性・有用性を説明した。ピーク時の予測投与患者数は15万人。 また、同剤についてはピーク時の予測販売金額が116億円と100億円を超えることなどから、費用対効果評価の対象にすると決めた。市場規模については、日本医師会副会長の今村聡氏が、「普通は注射薬から経口薬に切り替わると思う」と指摘し、複数存在するGLP-1受容体作動薬からの切り換えが進むとの見方を示し、116億円にとどまらないので...