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75歳以上の自己負担「2倍にする感覚は理解できず」、中川日医会長

レポート 2020年11月11日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は11月11日の定例記者会見で、政府の全世代型社会保障検討会議で議論が進む75歳以上の後期高齢者の医療費自己負担の2割への引き上げについて、「今も新型コロナウイルス感染症により、受診を控えている中で、自己負担を2倍にするという感覚は到底理解し得ない」と疑問視した。その上で、介護保険では、世帯収入が現役並み所得の「340万円以上」の場合は自己負担3割であることを引き合いに、「最大限譲歩してもこれくらいかな、と思う」と現実的な着地点を提示した。 全世代型社会保障検討会議では、外来機能分化を進めるため、外来定額負担徴収の対象を「一般病床200床以上」への拡大も検討している。この点について、中川会長は「日医と病院団体が一致団結して、主張して守りたいと思っている」と述べ、9日に自民党人生100年時代戦略本部で主張した通り、病床数だけで一律に定額負担徴収の対象とすることに反対していく方針を説明した(『2割負担「高齢者に追い打ち」対象拡大をけん制、日医』を参照)。 定例記者会見する日医会長の中川俊男氏 中川会長は、「新型コロナウイルス感染症で、必要な受診を控えている方が非常...