1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 開業医56.6%、検査・診療医療機関「指定受けない」

開業医56.6%、検査・診療医療機関「指定受けない」

レポート 2020年11月15日 (日)  小川洋輔(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの同時流行に備えて、11月以降、各都道府県で発熱患者に対応する「検査・診療医療機関」の指定が進んでいる。多くのかかりつけ医が指定を受けることで、発熱患者の受け皿となることを目指しているが、m3.com編集部の調査では、開業医の56.6%が「指定は受けない」と答え、診療所への指定が思うように進んでいない実態が浮き彫りとなった。 自由意見欄には、開業医を中心に不安を訴える声が数多く寄せられた。指定を受けない理由としては、厚生労働省が求める空間的・時間的隔離が困難という声が目立った。自身やスタッフの感染、風評被害を恐れる声も多かった。かかりつけの患者が発熱した場合には対応するとの回答も一定数あった。 一方、指定を受けた医師からは「医療者としての義務」「発熱患者を診ないわけにはいかない」などの声が寄せられた。中には、駐車場に検体採取用の物置を設置するのに「数百万円」の出費を強いられた開業医もいた。 Q ご自身の医療機関(または勤務先)は11月1日現在、検査・診療医療機関の指定を受けていますか 11月1日時点で指定を受けたのは開業医の3...