オンライン初診、「過去12カ月に受診歴」で議論

厚生労働省は11月13日、第12回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会（座長：山本隆一・医療情報システム開発センター理事長）を開き、初診のオンライン診療を可能とする範囲について議論した。過去12カ月以内に受診した患者の新規症状の初診を認めるとする厚労省案に対して意見が分かれ、「初診」の範囲について、今後も引き続き議論する（資料は、厚労省ホームページ）。 同検討会では、初診を含むオンライン診療の恒久化に向け議論、年内に方向性を取りまとめる方針だ。オンライン診療における医師と患者の関係性について第11回の検討では、「全くの初診は正直な感想では怖い」などの意見が上がっていた（『オンライン診療、厚労省検討会で恒久化に向け議論開始』を参照）。 「初診」の範囲について厚労省は、過去に受診歴のある患者に対して、（1）慢性疾患で定期受診中の患者に対する新たな別の症状、（2）過去12カ月以内に受診歴のある患者に対する新たに生じた症状、（3）12カ月以内に予防接種や健診を受けている患者の初診──の3類型案を提示。 これに対し構成員は、「受診歴のある患者の新規症状を可能とする」方向性...