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「現場の負荷回復しないまま第3波」AJMC湯澤会長

レポート 2020年11月18日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(AJMC)は11月17日、新型コロナウイルス感染症に関する大学病院の経営状況調査の8月分を発表し、患者数や手術件数の回復や病床稼働の改善が見られず、4月から8月にかけての医業損失の累積は拡大しているとして、「大学病院の機能回復・維持のための一層の財政支援を強く要望する」と訴えた。記者会見したAJMC会長の湯澤由紀夫・藤田医科大学病院長は「コロナはすでに新たな局面、第3波に入ったということで、対応している。今までの負荷から回復できない状況で第3波を迎えている」と指摘した。 湯澤氏(中央)、瀬戸氏(右)ら 調査はこれまでと同様に、国立大学病院長会議と日本私立医科大学協会の協力を得て実施した。43の国立大学病院、分院1を含む9の公立大学病院、分院55を含む86の私立大学病院、計138病院に対して調査し、毎月公表しているデータの修正も行った。 4月から8月までの累計で、全体では医業費用は0.33%減、42億9500万円減の1兆3125億8000万円だったが、医業収入はそれを上回る7.47%減、1001億9200万円減で、1兆2403億3600万円。医業収益率はマイナス5...