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外来機能分化「丁寧な議論が先決」日医

レポート 2020年11月19日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会副会長の猪口雄二氏は11月18日の定例記者会見で、厚生労働省等で検討が進む外来機能の分化に関し、「丁寧に議論することが先決」と、早急な結論を避ける考えを示した。また、受診時定額負担の200床以上の一般病院への拡大についても、「さまざまな実情があり、200床以上の一般病院という切り口は乱暴だ」と反対した(資料は、日医ホームページ)。 定例記者会見で話す日医副会長の猪口雄二氏 外来機能の分化については厚労省の社会保障審議会医療部会と「医療計画の見直し等に関する検討会」で、受診時定額負担については社保審医療保険部会で議論し、12月中に取りまとめを行い、政府の全世代型社会保障検討会議が年末に行う報告への反映を目指しているが、それぞれ異論も出ている(『地域医療構想の検討で先送り論も、医療部会』、『2割負担なら年間3万4000円負担増、厚労省推計』を参照)。 猪口副会長は、「社会保障審議会医療部会および医療計画の見直し等に関する検討会において、外来機能のあるべき姿および連携のあり方について、丁寧に議論することが先決」と強調。「現状の適正化により、病院や外来の機能分化は推進可能」と述べ、「...