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臨床研修医の労働時間、週60-65時間が適正か

レポート 2020年11月19日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

臨床研修医の労働時間は週60時間から65時間が適正である可能性を示唆する分析が、11月18日の厚生労働省「医師の働き方改革の推進に関する検討会」で公表された。週60~65時間と比較して、週45時間未満、45時間~50時間、55時間~60時間では、有意に基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)のスコアが低い一方、週65時間以上では有意な差が見られなかった。週60~65時間は、時間外労働が年960~1200時間に相当し、研修医に適用される上限規制である年1860時間の短縮が必要なことを示唆するデータだ(資料は厚労省のホームページ)。 GM-ITEを運営する日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)が、2019年度のGM-ITEスコアと研修環境アンケートを使って分析したもので、同意を得られた受検者5593人(臨床研修1年目2754人、2年目2839人)、539病院が対象。臨床研修医の労働時間上限に関するエビデンスがこれまで乏しかったことから、臨床能力との関連を調査する必要があるとして研究が行われた。 労働時間は平日業務、当直(待機時間含む)、週末勤務を合計したものを週の平均総労働時間として聞...