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「このままでは手術・救急受入制限も」アドバイザリーボード

レポート 2020年11月20日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所長)は11月19日、第14回会合を開き、現在の感染状況について「感染拡大のスピードが増しており、このまま放置すれば、さらに急速な感染拡大に至る可能性がある」との見解を取りまとめた。入院者数や重症者数も増加していることから、「このままの状況が続けば、予定された手術や救急医療の受入等を制限せざるを得なくなるなど、通常の医療との両立が困難となる」と、医療提供体制が逼迫するとして警鐘を鳴らしたが、「Go To トラベル」キャンペーンなどの見直しには言及しなかった。 厚労省は、保健所による積極的疫学調査について、重症化リスクの高い高齢者らとの関連を優先するほか、行動歴の確認を発症前14日間から7日間に短縮する方針を示した(資料は厚労省のホームページ)。 アドバイザリーボードに出席する(前列左から)脇田座長、田村厚労相 アドバイザリーボードは直近の感染状況について「11月以降増加傾向が強まり、2週間で2倍を超える伸びとなり、過去最多の水準となっている」として、「特に、北海道や首都圏、関西圏、中部圏を中心に...