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閉院危機の診療所、4カ月で黒字化◆Vol.6

スペシャル企画 2020年12月29日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【在宅医療クリニックの先駆者「ゆうの森」20周年】 Vol.1 「たんぽぽ先生」、在宅医療専門で20年 Vol.2 卒後5年目、へき地の国保診療所の所長に Vol.3 2000年に在宅専門クリニック開業 Vol.4 「理念×システム×人財」が在宅必須3要素 Vol.5 なんでも相談室、「全国各地から相談あり」 Vol.6 閉院危機の診療所、4カ月で黒字化 Vol.7 「九転び十起き」の20年、たんぽぽの「種」は各地に ――2012年に運営を引き受けた「たんぽぽ俵津診療所」(愛媛県西予市明浜町)は、4カ月で赤字体質から脱却したとのことです。 1996年から約5年間、僕が所長をしていた明浜町の国保俵津診療所が、年間3000万円の赤字を出しており、市町村合併に伴い、いったんは閉鎖が決定されました。明浜町は人口約1200人、高齢化率約40%の地域。町唯一の診療所であり、閉鎖になると住民の医療へのアクセスは著しく低下します。住民から「永井先生に戻ってきてほしい」という声が上がり、引き受けることにしました。 そこから始まったのが、「俵津へき地プロジェクト」。診療所の運営は、たんぽぽクリニックの複数...