都医会長「GoToトラベル、一時中断を」

東京都医師会の尾崎治夫会長は11月20日の緊急記者会見で、現在の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の新規感染者急増の背景には人の移動の影響が大きいとし、「急がば回れ、GoToトラベルは一時中断を」と訴えた。 尾崎会長は新規感染者の過去1週間の増加率1.3倍程度が続くと、4週間後には1日の新規感染者は1020人に達するとの試算を紹介し、「現状の500人が毎日続くのも危険な状況だと思っているが、1000人になると東京の医療は持たない」と危機感を示した。 国内発生動向を見ると、東京都が「GoToトラベル」キャンペーンの対象に入った2週間後から増加しているとし「影響がないという話ではない」と指摘。その上で、「急がば回れ、一時中止の決断をすべき。特に感染が多い地域に限定してでも」と訴えた。GoToトラベルが中止できない場合は、近場に限定するマイクロツーリズムや、遠方に行く際はPCR検査や抗原検査をすべきと述べた。 尾崎会長...