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2021年、「withコロナ」時代の医療の行方は? - 鈴木康裕・厚労省顧問に聞く◆Vol.4

スペシャル企画 2020年12月6日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【鈴木康裕・厚労省顧問に聞く】 Vol.1◆DP号対応、36年の役人人生で「全省庁一丸」は初 Vol.2◆前医務技監が考える「日本モデル」とは? Vol.3◆2009年パンデミックの教訓、生かされず Vol.4◆2021年、「withコロナ」時代の医療の行方は? ――新型コロナの流行は当面続くと思いますが、2021年の医療界はどう展開していくと見ておられますか。 いつまでこの流行が続くかですが、私はある意味、楽観視しています。1918年から流行したスペイン風邪は3年間で弱毒化しました。その間、約4000万人が全世界で亡くなりましたが、ウイルス自体の生存戦略を考えると、弱毒化していく方向は恐らく間違いないと思います。 たださすがに2021年中に弱毒化するとは、自信を持ってはいえません。やはり「withコロナ」で、いかに医療を継続していくかを考える必要があります。カギの一つは、コンタクトレス、もしくはコンタクトミニマイゼーション(接触の最小化)。医療機関の待合室でも人との接触を減らす、支払いはキャッシュレスにする。その他、手術等するような場合には、事前に検査をして陽性かどうかを調べるといっ...