【フランス便り】「日本型」の積極的疫学調査、フランスでも導入へ
オピニオン
2020年11月25日 (水)
奥田七峰子(日本医師会総合政策研究機構フランス駐在研究員)
11月24日プライム・タイムの夜8時、フランスのマクロン大統領は予告通りテレビ会見で3段階のロック・ダウン解除計画を発表しました。 新型コロナウイルス感染症の今回の第2波は間違いなく第1波をしのぐ勢いであり、同日、遂に累計死亡者数が5万人(病院・施設での死亡)を突破してしまいました。医療者と国民の努力により、どうにかそのピークは過ぎたと告げます。 今後も、このまま沈静化が定着すれば、フランス人の悲願である家族とのクリスマスを、プレゼントをツリーの下に並べ、夜には教会のミサに行くことが叶いそうです。 パリの街角に設置されている抗原テスト用テント 【ロックダウン解除の3段階スケジュール】 ⑴ 11月28日土曜日:1日の新規陽性者数が5000人以下であれば、飲食業・文化・レジャー・ジムを除いた商店の21時までの営業が再開されます。同時に、散歩・ジョギングを含めた外出が現行の1日1時間・1km圏内から、1日3時間・20km圏内まで可能になります。外出許可証帯同は必要のまま。 ⑵ 12月15日火曜日:さらに外出禁止が緩和され、21時から7時の夜間外出禁止令のみとなります。ただし、12月24日クリ...
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