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地域医療構想、医療計画の感染症対策と「ぶつかることも」

レポート 2020年11月25日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」(座長:尾形裕也・九州大学名誉教授)の第29回会議が11月25日に開催された。事務局が提示した議論の整理(案)では、「地域医療構想の背景となる中長期的な状況や見通しは変わっていない」として「一定のスピード感を意識する必要がある」との見解が示された。新型コロナウイルス感染症などの感染症対策は、医療計画での議論とするとの整理案も示された(資料は厚労省のホームページ)。 事務局は、地域医療構想と感染症対策への対応についての関係を「感染拡大時の短期的な医療需要には、各都道府県の『医療計画』に基づき機動的に対応することを前提に、地域医療構想については、その基本的な枠組み(病床必要量の推計・考え方など)を維持しつつ、引き続き着実に取組を進めていく必要がある」と整理。 その上で、地域医療構想調整会議の議論を活性化させるために、国は議論の前提となるデータ・知見の提供や、国が集中的な支援を行う「重点支援区域」を設定し、積極的に支援していく必要があるとした。 具体的な行程については「新型コロナウイルス感染症への対応状況等に配慮しつつも、一定のスピード感...