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尾身会長、東京・名古屋・大阪・札幌は「ステージ3相当の対策必要」

レポート 2020年11月26日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)は11月25日、第17回会合で、感染が拡大し、ステージⅢに相当する地域では人の往来や接触機会の減少などの対策を取るよう求める提言を取りまとめた。政府は、札幌市と大阪市を目的地とする旅行を「GoToトラベル」の対象から3週間外すことを決めたが、分科会は「出発地」とする場合の一時停止も検討するよう求めた。医療提供体制が逼迫した場合には、高齢者でも症状が軽く、基礎疾患がなければ、宿泊療養や自宅療養とすることも盛り込んだ。ステージⅢ相当の対策が必要な地域として、尾身会長は「我々の考え」として、「札幌市、島しょ部を除く東京都、名古屋市、大阪市」を挙げた(資料は内閣官房のホームページ)。 記者会見する尾身会長 感染状況のステージⅠ~Ⅳの判断は病床の占有率や感染者数など6項目の指標を基に、都道府県知事が国と調整して判断する(『重症者用病床50%以上で「緊急事態宣言」検討、分科会が指標作成』)。11月25日時点で、都道府県全体がステージⅢに当たると判断した知事はいないが、「国と自治体で、誰が主体的に判断するのかあいまい...