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「紹介患者外来機関」適切でないのでは、日病協で意見

レポート 2020年11月27日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院団体協議会議長の相澤孝夫氏(日本病院会会長)は11月27日の代表者会議後の記者会見で、紹介状なしの受診時定額負担に関して11月26日の社会保障審議会医療保険部会に厚生労働省が提案した「紹介患者への外来を基本とする医療機関」という名称が、従来の「医療資源を重点的に活用する外来」と比べて、「外来の機能として適切でない表現ではないか」との意見が挙がったことを紹介した(医療保険部会は『半数超が2割負担なら現役負担2230億円軽減、厚労省試算』を参照)。 相澤氏は個人的な考えと断った上で、外来患者を減らすことで医師の働き方改革を進めるという観点から、「外来の、特に再診の患者にかかる時間が減れば働き方改革につながると思う。なぜ初診にこだわるのかがよく分からない」と指摘。大学病院では再来患者の一度の受診にかかる医療費は6000円程度がピークで、「再診料と薬代くらいで済んでいる。そういう患者を、患者自身の都合のいい医療機関にお願いして、逆紹介患者の具合が悪くなれば必ず紹介するのだから、その方が回ると思う」と述べた。...