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紹介状なしで大病院受診、徴収額7000円以上に?

レポート 2020年11月30日 (月)  大西裕康(m3.com編集部)

Q:「紹介状なし」で200床以上の病院を受診した患者に、一定額を負担するよう求めるための議論が進んでいるのはなぜですか。 内閣官房の全世代型社会保障検討会議が2019年12月19日にまとめた中間報告で、外来医療の機能分化を進める観点から、「選定療養である現行の他の医療機関からの文書による紹介がない患者の大病院外来初診・再診時の定額負担の仕組みを大幅に拡充する」との方針を打ち出したためです。 現在、紹介状なしで患者が特定機能病院や一般病床400床以上の地域医療支援病院を受診した場合は、初診時5000円以上、再診時2500円以上(医科の場合)の定額を徴収する制度を運用しています。ただ、同中間報告には、紹介状なしの受診に対し定額負担を求める制度の対象を「大病院・中小病院・診療所の外来機能の明確化を行いつつ、それを踏まえ対象病院を病床数200床以上の一般病院に拡大する」との考えも盛り込んだため、厚生労働大臣の諮問組織である社会保障審議会(社保審)の医療保険部会が、具体的な検討を進めています。 Q:紹介状なしで大病院を受診する際に患者が一定額を負担する仕組みは、いつから始まったのか。 1996年...