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2021年度の薬価改定実施へ、厚労省「調整始める」

レポート 2020年12月2日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省保険局医療課長の井内努氏は12月2日に開いた中医協薬価専門部会(部会長:中村洋・慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)の最後で、2021年度に薬価改定を実施する方向で財政当局との調整を始めると表明した。一方、薬価改定の対象にする品目の範囲や改定する際の具体的な手法については、「年末の予算編成過程で十分に検討する」と述べるにとどめた。 2020年12月2日の薬価専門部会のYouTube中継 2021年度薬価改定については、政府が「骨太方針2018」に実施する方針を明記。予定通りであれば2021年度は2年に1度の診療報酬改定がない「中間年」に消費税の引き上げ以外の理由で実施する初めての薬価改定(中間年の薬価改定)になるはずだった。 しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、今年7月に政府が閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2020」(骨太方針2020)では、「骨太方針2018等の内容に新型コロナウイルス感染症による影響も勘案して、十分に検討し、決定する」と記した。これを受け、薬価専門部会が検討を開始。日本医師会などの代表者で構成する診療側委員からは...