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都モニタリング会議「通常医療との両立困難、生じ始めている」

レポート 2020年12月3日 (木)  星野桃代(m3.com編集部)

東京都は12月3日、新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開き、11月24日から11月30日までの感染状況と医療提供体制について、警戒レベルを据え置いた。医療提供体制は4段階の上から2番目のだいだい色 「体制強化が必要であると思われる」のままではあるものの、総括コメントでは「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のための医療と、通常医療との両立が困難な状況が生じ始めている」と指摘した。東京都医師会副会長の猪口正孝氏は、「検査体制や入院患者数、重症患者数などの項目は横ばいだが、細かく見ると少しずつ増加している。医療提供体制が少しずつ逼迫に近づいている、負荷が強くかかっている状況だ」と 危機感を表明した(資料は東京都のホームページ)。 会議後の会見で猪口氏は、救急応需率の悪化などが一部で確認されていると報告しつつも、医療提供体制の警戒レベルを据え置いたことについて「病床数拡大など現状ではまだ打つ手がある。会議ではもちろんさまざまな意見が出たが、これが奏功すれば今のところは急激な逼迫はしないだろうということで、だいだいのままとなった」と説明した。 また、11月19日の都モニタリ...