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「引き続き最大限の警戒が必要な状況」アドバイザリーボード

レポート 2020年12月3日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は12月3日の第16回会合で、最近の感染状況について「新規感染者数は過去最多の水準が続いており、引き続き最大限の警戒が必要な状況」と分析、新規感染者の増加傾向が鈍化しても重症者数の増加がしばらく続き、医療提供体制に今後重大な影響が生じる恐れがあるとの評価をまとめた。 今後の対応について、公衆衛生体制や医療提供体制の崩壊を防ぐためにも、「可及的速やかに減少方向に向かわせ、その状況を継続させていく必要がある」と指摘。医療資源を重症化するリスクのある者等に重点化していくために、「具体的な調整方法の共有などを進めるべき」と提言した。さらに、これまで大きな感染が見られなかった地域でも感染の発生が見られることから、「特に比較的医療提供体制が弱い地域ではその体制が急速に悪化し、感染が急拡大する可能性がある」と警鐘を鳴らした。他方、国民に対しても、20~50代の2次感染がその他の世代と比べ多くなっていることなどから、マスク着用などの基本的な感染対策の徹底を呼びかけた。 厚労省はこれを受け、神奈川県が実践...