新型コロナ対応の目安、「ステージ」とは

Q：新型コロナウイルス感染症（COVID-19）への対応について関係大臣らが記者会見する際、「ステージ」について頻回に言及しているのはなぜですか。 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会（会長：尾身茂・地域医療機能推進機構理事長）が、感染状況を4段階の「ステージ」に分け、ステージごとに取り組むべき内容や、講じるべき施策を提案しているためです。感染状況が最も深刻な「爆発的な感染拡大および深刻な医療提供体制の機能不全を避けるための対応が必要な段階」である「ステージIV」に至った場合、講ずべき施策として「緊急事態宣言など、強制性のある対応の検討」を求めています。まず「ステージIII」に至らないよう対策講じることが必要で、さらに「ステージIV」に至るか否かの判断が特に注目を集めるわけです（新型コロナウイルス感染症分科会での議論は『重症者用病床50％以上で「緊急事態宣言」検討、分科会が指標作成』などを参照）。 2020年8月7日の新型コロナウイルス感染症対策分科会の資料（クリックで拡大） 感染拡大の程度が低い「感染者の散発的発生および医療提供体制に特段の支障がない段階」である「ステージI」と、...