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初期研修に行かずに基礎研究の助手に、24歳で「ミニ肝臓」を作成-横浜市大、東京医歯大教授の武部貴則氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年12月20日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

横浜市立大学、東京医科歯科大学教授の武部貴則氏がこのほど『治療では遅すぎる。 ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義』(日本経済新聞出版)を上梓した。24歳でiPS細胞から血管構造を持つヒト肝臓原基(ミニ肝臓)を作り出すことに世界で初めて成功するなど、再生医療分野の基礎研究者として世界的に活躍する一方で、自身が提唱する「ストリート・メディカル」分野の取り組みにも力を入れる。本書の狙いや、医学部時代から現在までの研究スタイル、「治療では遅すぎる」との考えの背景について聞いた(2020年11月9日にインタビュー。全3回の連載)。 ――武部先生はiPS細胞から作られた「ミニ肝臓」と呼ばれる新技術を24歳で確立したことで知られていますが、改めてご経歴を教えていただけますでしょうか。 医学部に入った最初の頃はほとんど学校に行かないような生活でしたが、本格的に医学の勉強が始まった2年目からは基礎研究室にも出入りするようになりました。幹細胞の研究をしていて、臨床実習中も夜に研究していました。同時に社会的活動として、その後に「広告医学」と呼ぶ活動をぽつぽつと自主的にやるようになりました。5...