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臨床実習で教授に直談判、『医師』にとらわれる必要はない-横浜市大、東京医歯大教授の武部貴則氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2020年12月31日 (木)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

【横浜市大、東京医歯大教授の武部貴則氏に聞く】 Vol.1◆初期研修に行かずに基礎研究の助手に、24歳で「ミニ肝臓」を作成 Vol.2◆横浜市大に作った世界唯一の「ストリート・メディカル」の拠点 Vol.3◆臨床実習で教授に直談判、「医師」にとらわれる必要はない ――医師、医療者の役割も変わっていくということでしょうか。 医師が変わるというよりも、医療という枠組みが広がっていく中で、今までは医療の中の人としか接することがなかったと思いますが、もっと広い領域の人たちと接する可能性が出てくるのだと思います。例えば在宅に戻られた患者さんがご自宅で何ができるかを考えるときに、もしかしたらデザイナーさんを紹介して、一緒に空間デザインを考えることが起きるかもしれないし、おそらく既に一部では始まっていると思います。そういった仕組みを作って、医療以外との結び付きが大きくなってくることで、医師の仕事の深みがより出てくるのかも知れません。 ――多岐にわたる武部先生の活動において、医学部を出たこと、医師免許を持つ意味は大きいのでしょうか。 それは大きいです。僕は臨床実習の中で出会った患者さんは今でも脳裏に焼...