1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医療を守るのはベッドでなく人」尾崎都医会長

「医療を守るのはベッドでなく人」尾崎都医会長

レポート 2020年12月9日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都医師会会長の尾崎治夫氏は12月8日の定例記者会見で、「医療を守るのはベッドでなく人。確保病床がいくつだからまだ重症患者対応には余裕があるという話が、いかに現実的でないかは、この間いろいろな事例を見てお分かりだと思う。そこで働く人がどれだけいるか、医師だけでなく看護師、その他病院スタッフ全てだ」と述べ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者増加が続いていることで医療提供体制、それを支える医療者に大きな負担がかかっていると訴えた。 尾崎氏 尾崎会長は「医療者が疲弊している現状では、医療は守れない」、「これ以上感染者・重症者が増えれば、コロナ患者も一般患者も守れない」、「国も都も都民も、私たちと一緒に首都東京の医療を守ってほしい」と危機感を強調。第3波では第2波より中高年の患者が多く、入院患者も介護・看護により手間がかかるため、重症患者のみが医療への負担でないことも訴えた。また冬場は狭心症、心筋梗塞、大動脈疾患、心不全、肺炎などの患者も増え、COVID-19患者の増加でこれらの疾患への対応にも支障が出かねないことも指摘。「年末が一つの正念場。若い方から年配の方まで『コロナ...