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コロナ専門病院「私たちの経験活かしてほしい」-大阪市立十三市民病院院長・西口幸雄氏に聞く

インタビュー 2020年12月9日 (水)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

5月1日から日本初の新型コロナウイルス感染症専門病院となり、これまでに550人以上の患者を受け入れている大阪市立十三市民病院。その経験をまとめた『大阪市立十三市民病院がつくった 新型コロナウイルス感染症もっと対応BOOK』(著、編集:白石訓、森坂佳代子、監修:西口幸雄、照林社)が12月9日に上梓された。重症化を防ぐリスク管理、薬物治療、呼吸管理、栄養管理、褥瘡対策、リハビリテーション、医療安全管理など「全て体験した事例」が紹介されており、院長の西口幸雄氏は「これまでに550人以上を受け入れてきた私たちの経験を活かしてほしい」と話す。感染拡大が続く大阪や同病院の現状や本の内容について聞いた(2020年12月8日にインタビュー)。 ――現在の状況はいかがでしょうか。 現在は60人まで受け入れ可能で、今日の時点では45人の患者さんが入院されています。少しずつ増えてきていますね。昨日から大阪市立大病院から医師、大阪市立総合医療センターから看護師に応援に来ていただいており、あと数日したら入院患者の受け入れも、あと10床程度増える見込みです。 第3波の特徴としては高齢者が多いです。特に高齢者施設で...